第178回国際セミナー「未来の獣医整形外科を切り拓く 〜3Dプリンティング × 肘・股関節周囲疾患へのアプローチ〜」
「未来の獣医整形外科を切り拓く〜3Dプリンティング × 肘・股関節周囲疾患へのアプローチ〜」
後援(申請中を含む):
(一社)日本獣医麻酔外科学会、(公社)東京都獣医師会、(公社)神奈川県獣医師会、(公社)千葉県獣医師会、(公社)埼玉県獣医師会、(公社)川崎市獣医師会、(公社)横浜市獣医師会、(公社)大阪府獣医師会、(公社)大阪市獣医師会、(一社)兵庫県獣医師会、(公社)京都府獣医師会、(公社)京都市獣医師会
講師
Dr. Sun Young Kim
Diplomate, ACVS
Associate Professor, Purdue University
Diplomate, ACVS
Associate Professor, Purdue University
ご案内
Kim先生は、アメリカ獣医外科専門医協会(ACVS)認定の小動物外科専門医であり、現在はパデュー大学にて准教授および小動物外科研修プログラムのディレクターを務められています。
韓国・ソウル大学を卒業後、UCデービス校、ミシガン州立大学、フロリダ大学など米国の著名な獣医大学にて研修・教育・研究に従事され、現在は3Dモデリングラボおよび歩行解析ラボの運営も行っています。
Kim先生は、3Dモデリングやコンピューター支援手術に深い造詣をお持ちです。四肢の角度変形や関節近傍の骨折など、三次元的な異常が顕著な症例において再現性のある手術を実現し、そこから適切なフィードバックを得るためには、緻密な術前計画が不可欠です。本邦でも徐々に普及が進む3Dプリンティング技術はその大きな助けとなりますが、作成したモデルを術前計画にどう活用するかによって、その恩恵は大きく左右されます。本講演では、3Dプリンティングの基礎から臨床応用まで、その実践的な活用法について深く掘り下げてご解説いただく予定です。
また、情報が限られがちな肘関節・上腕骨・股関節周囲の疾患についても、基礎的な内容の整理から最新の診断・治療アップデートまで、包括的にお話しいただきます。日常診療に直結する、極めて実践的な内容となっています。
いずれのテーマも、国内では体系的に学ぶ機会が限られており、すでにこうした疾患の治療に取り組まれている先生方のブラッシュアップはもちろん、新たに一歩を踏み出したいと考えている先生方にとっても、非常に有意義なセミナーとなることと思います。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
学術委員 中條 哲也(ONEどうぶつ整形外科センター東京)
韓国・ソウル大学を卒業後、UCデービス校、ミシガン州立大学、フロリダ大学など米国の著名な獣医大学にて研修・教育・研究に従事され、現在は3Dモデリングラボおよび歩行解析ラボの運営も行っています。
Kim先生は、3Dモデリングやコンピューター支援手術に深い造詣をお持ちです。四肢の角度変形や関節近傍の骨折など、三次元的な異常が顕著な症例において再現性のある手術を実現し、そこから適切なフィードバックを得るためには、緻密な術前計画が不可欠です。本邦でも徐々に普及が進む3Dプリンティング技術はその大きな助けとなりますが、作成したモデルを術前計画にどう活用するかによって、その恩恵は大きく左右されます。本講演では、3Dプリンティングの基礎から臨床応用まで、その実践的な活用法について深く掘り下げてご解説いただく予定です。
また、情報が限られがちな肘関節・上腕骨・股関節周囲の疾患についても、基礎的な内容の整理から最新の診断・治療アップデートまで、包括的にお話しいただきます。日常診療に直結する、極めて実践的な内容となっています。
いずれのテーマも、国内では体系的に学ぶ機会が限られており、すでにこうした疾患の治療に取り組まれている先生方のブラッシュアップはもちろん、新たに一歩を踏み出したいと考えている先生方にとっても、非常に有意義なセミナーとなることと思います。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
学術委員 中條 哲也(ONEどうぶつ整形外科センター東京)
トピックス
Day 1 13:00 -19:00
肘関節脱臼
本講義では、小動物における外傷性肘関節脱臼の診断と管理に焦点を当てる。徒手整復の手順を段階的に解説し、整復が不成功に終わった場合の外科的治療戦略についても説明する。また、先天性肘関節脱臼とその外科的管理法についても簡潔に紹介する。
肘関節形成不全と関節炎
本講義では、小動物における肘関節形成不全について、その病態生理、診断、治療法を含め包括的に概説する。また、画像診断、手術計画、低侵襲技術における最新の進歩についても取り上げる。さらに変形性関節症の管理について、特に近年のトレンドと一般的にアメリカで用いられているアプローチに焦点を当て解説する。
上腕骨顆骨折と上腕骨顆裂
上腕骨顆骨折は犬でよくみられる骨折であり、しばしば上腕骨顆間裂(humeral intracondylar fissure: HIF)と呼ばれる素因的疾患と関連している。本講義では、HIFの有無に関わらず様々なタイプの上腕骨顆骨折と、その外科的固定法について概説する。さらに、HIFの診断、臨床的意義、および管理方法についての包括的なレビューを行う。
本講義では、小動物における外傷性肘関節脱臼の診断と管理に焦点を当てる。徒手整復の手順を段階的に解説し、整復が不成功に終わった場合の外科的治療戦略についても説明する。また、先天性肘関節脱臼とその外科的管理法についても簡潔に紹介する。
肘関節形成不全と関節炎
本講義では、小動物における肘関節形成不全について、その病態生理、診断、治療法を含め包括的に概説する。また、画像診断、手術計画、低侵襲技術における最新の進歩についても取り上げる。さらに変形性関節症の管理について、特に近年のトレンドと一般的にアメリカで用いられているアプローチに焦点を当て解説する。
上腕骨顆骨折と上腕骨顆裂
上腕骨顆骨折は犬でよくみられる骨折であり、しばしば上腕骨顆間裂(humeral intracondylar fissure: HIF)と呼ばれる素因的疾患と関連している。本講義では、HIFの有無に関わらず様々なタイプの上腕骨顆骨折と、その外科的固定法について概説する。さらに、HIFの診断、臨床的意義、および管理方法についての包括的なレビューを行う。
Day 2 10:00 -17:00
獣医外科における医療用3Dプリンター
本講義では、獣医外科における医療用3Dプリンターの活用について概説する。講演内容には、画像の可視化、解剖学的構造の表面モデリング、モデルの修正、3Dプリティング技術、そしてそれらの臨床応用が含まれる。講演では、各工程で使用される様々なソフトウェアツールを紹介しながら、全体のワークフローを段階的に解説する。
四肢の角度変形に対するコンピューター支援の3D手術計画
獣医整形外科の中でも、四肢の角度変形は最も複雑な課題の一つである。本講義では、3Dモデルを用いた直接的な変形の測定方法と、仮想手術計画について紹介する。また、患者ごとにカスタマイズされた3Dプリント手術ガイドの設計と製作についても取り上げ、実際の症例を通じて臨床応用するための実践的なポイントを解説する。
関節内骨折および関節近傍の骨折に対するコンピューター支援の3D手術計画
術前計画は、骨折治療を成功させるための非常に重要なステップである。本講義では、複雑な骨折の術前計画における、3Dモデリングとコンピューター支援設計(CAD)ソフトウェアの活用方法について解説する。また、難易度の高い骨折整復症例に焦点を当てながら、手術計画と3Dプリンティングの工程を効率化にするための実践的な戦略も紹介する。
本講義では、獣医外科における医療用3Dプリンターの活用について概説する。講演内容には、画像の可視化、解剖学的構造の表面モデリング、モデルの修正、3Dプリティング技術、そしてそれらの臨床応用が含まれる。講演では、各工程で使用される様々なソフトウェアツールを紹介しながら、全体のワークフローを段階的に解説する。
四肢の角度変形に対するコンピューター支援の3D手術計画
獣医整形外科の中でも、四肢の角度変形は最も複雑な課題の一つである。本講義では、3Dモデルを用いた直接的な変形の測定方法と、仮想手術計画について紹介する。また、患者ごとにカスタマイズされた3Dプリント手術ガイドの設計と製作についても取り上げ、実際の症例を通じて臨床応用するための実践的なポイントを解説する。
関節内骨折および関節近傍の骨折に対するコンピューター支援の3D手術計画
術前計画は、骨折治療を成功させるための非常に重要なステップである。本講義では、複雑な骨折の術前計画における、3Dモデリングとコンピューター支援設計(CAD)ソフトウェアの活用方法について解説する。また、難易度の高い骨折整復症例に焦点を当てながら、手術計画と3Dプリンティングの工程を効率化にするための実践的な戦略も紹介する。
Day 3 10:00 -17:00
股関節脱臼
本講義では、小動物における股関節脱臼について、関節を安定させる解剖学的構造や非観血的整復および観血的整復の適応を含め包括的な概要を解説する。徒手整復法については、手技の実践的なポイントも交えながら段階的に説明する。さらに、股関節脱臼の管理において一般的に行われる2つの外科的補強術についても取り上げる。
股関節形成不全と管理
股関節形成不全は、犬の中でも特に大型犬や超大型犬に多くみられる整形外科疾患の一つである。本講義では、関節の発達や長期的な関節の健康に影響を及ぼす要因を含めた、股関節形成不全の病態生理について解説する。また、現在用いられているスクリーニング法や診断ツールについても取り上げ、特に早期発見の重要性に焦点を当てる。さらに、股関節形成不全に続発する変形性関節症に対する内科的および外科的管理戦略についても議論する。
股関節に関連する骨折
股関節に関連する骨折は、獣医整形外科において最も管理が難しい骨折のひとつである。治療を成功させるためには、正確な画像診断、綿密な術前計画、慎重な外科的アプローチ、繊細な軟部組織の取り扱い、および確実な固定技術が求められる。様々な整復法が存在する一方で、特に術中透視を使用しない場合は局所解剖と手技に対する確かな知識が不可欠である。本講義では術中画像診断の補助がない状態での、寛骨臼骨折および大腿骨頭・骨頸部骨折に関連する解剖、外科的アプローチおよび固定法を包括的に解説する。
本講義では、小動物における股関節脱臼について、関節を安定させる解剖学的構造や非観血的整復および観血的整復の適応を含め包括的な概要を解説する。徒手整復法については、手技の実践的なポイントも交えながら段階的に説明する。さらに、股関節脱臼の管理において一般的に行われる2つの外科的補強術についても取り上げる。
股関節形成不全と管理
股関節形成不全は、犬の中でも特に大型犬や超大型犬に多くみられる整形外科疾患の一つである。本講義では、関節の発達や長期的な関節の健康に影響を及ぼす要因を含めた、股関節形成不全の病態生理について解説する。また、現在用いられているスクリーニング法や診断ツールについても取り上げ、特に早期発見の重要性に焦点を当てる。さらに、股関節形成不全に続発する変形性関節症に対する内科的および外科的管理戦略についても議論する。
股関節に関連する骨折
股関節に関連する骨折は、獣医整形外科において最も管理が難しい骨折のひとつである。治療を成功させるためには、正確な画像診断、綿密な術前計画、慎重な外科的アプローチ、繊細な軟部組織の取り扱い、および確実な固定技術が求められる。様々な整復法が存在する一方で、特に術中透視を使用しない場合は局所解剖と手技に対する確かな知識が不可欠である。本講義では術中画像診断の補助がない状態での、寛骨臼骨折および大腿骨頭・骨頸部骨折に関連する解剖、外科的アプローチおよび固定法を包括的に解説する。
日程・会場
参加費・お申し込み
参加費と講義資料代(税込)
※セミナー参加費には、講義資料代は含まれておりません。
参加区分 | JAHA会員料金 | 一般料金/会員当日料金 | |
3日間受講 ※資料なし |
獣医師 | 66,000円 | 72,600円 |
獣医師奨学制度 | 33,000円 | - | |
学術会員 | 19,800円 | - | |
学生A(獣医師免許なし) | 9,900円 | 13,200円 | |
学生B(獣医師免許あり) | 19,800円 | 26,400円 | |
単回受講 ※資料なし |
獣医師 | 22,000円 | 24,200円 |
獣医奨学制度 | 11,000円 | - | |
学術会員 | 6,600円 | - | |
学生A(獣医師免許なし) | 3,300円 | 4,400円 | |
学生B(獣医師免許あり) | 6,600円 | 8,800円 | |
講義資料 (3日分) |
データ(PDF)のみ 6,600円 | ||
データ(PDF)+冊子セット 8,800円 | |||
昼食 | 1,540円/1日 ※10時開始のセミナーのみ |
※申込者と参加者が異なる場合は、備考欄に参加者名をご記入ください。
講義資料について
【データ(PDFファイル)】
○講演スライドと講義ノートが含まれます。
○購入された方には、8月27日(水)に資料ダウンロード先をご案内いたします。
【冊子】
○講演スライドのみ(講義ノートは含まれません)カラー印刷したものを、当日会場でお渡しいたします。
*冊子のみの販売は承っておりません。購入をご希望の方は、必ずデータとセットでご購入ください。
*追加で冊子をご購入の場合は1冊 2,200円となります。
○講演スライドと講義ノートが含まれます。
○購入された方には、8月27日(水)に資料ダウンロード先をご案内いたします。
【冊子】
○講演スライドのみ(講義ノートは含まれません)カラー印刷したものを、当日会場でお渡しいたします。
*冊子のみの販売は承っておりません。購入をご希望の方は、必ずデータとセットでご購入ください。
*追加で冊子をご購入の場合は1冊 2,200円となります。
優待区分での参加について
○「奨学制度」は、獣医師免許取得後3年目までのJAHA会員が対象【要事前申込】
○ 後援団体会員、日本獣医師会会員の方は、JAHA会員料金でご参加いただけます。申込み時、備考欄に所属団体名をご記入ください。
○「学生A」料金は「獣医師免許を持たない方」のみ対象。別途、学生証のコピーをご提出いただきます。
○「学生B」料金は「獣医師免許を取得済みの方」(主に社会人大学院生)が対象で、上長にあたる方の推薦状のご提出が必須となります。
○ 後援団体会員、日本獣医師会会員の方は、JAHA会員料金でご参加いただけます。申込み時、備考欄に所属団体名をご記入ください。
○「学生A」料金は「獣医師免許を持たない方」のみ対象。別途、学生証のコピーをご提出いただきます。
○「学生B」料金は「獣医師免許を取得済みの方」(主に社会人大学院生)が対象で、上長にあたる方の推薦状のご提出が必須となります。
申込
キャンセル規定
セミナー前日までにご連絡の場合:キャンセル料1,000円
・連絡日が事務局の休日にあたる場合は、留守番電話メッセージ、E-mailでご連絡をお受けします。
・講義資料ダウンロードページご案内後は、資料代のご返金は出来かねます。
・セミナー直前でキャンセルをされた場合、昼食代をご返金できない場合があります。
・講師が体調不良の場合、講演がキャンセルになる可能性もあります。その際は参加費をご返金いたします。キャンセル料はいただきません。
・連絡日が事務局の休日にあたる場合は、留守番電話メッセージ、E-mailでご連絡をお受けします。
・講義資料ダウンロードページご案内後は、資料代のご返金は出来かねます。
・セミナー直前でキャンセルをされた場合、昼食代をご返金できない場合があります。
・講師が体調不良の場合、講演がキャンセルになる可能性もあります。その際は参加費をご返金いたします。キャンセル料はいただきません。
ご連絡
・お申込後、申込確認書の送付などE-mailでご連絡しますので、事務局からのメールを受け取れるよう設定をお願い致します。
・当日会場にて直接お申込みの場合は、会員料金や優待料金の適応外となり、全て一般料金となります。
・事前に昼食をご注文されていない方、当日申込の方は各自で昼食をご用意ください。
・受付は講義開始の30分前から開始となります。開場は1時間前からです。
・会場にてビデオやデジカメでの撮影はご遠慮ください。講義の録音は可能です。
・会場では空調調整を行うよう努めますが、適温には個人差がありますので、温度調整できる服装でご来場願います。
・体調が優れない方、発熱等症状がある方はご来場をお控えください。
・当日会場にて直接お申込みの場合は、会員料金や優待料金の適応外となり、全て一般料金となります。
・事前に昼食をご注文されていない方、当日申込の方は各自で昼食をご用意ください。
・受付は講義開始の30分前から開始となります。開場は1時間前からです。
・会場にてビデオやデジカメでの撮影はご遠慮ください。講義の録音は可能です。
・会場では空調調整を行うよう努めますが、適温には個人差がありますので、温度調整できる服装でご来場願います。
・体調が優れない方、発熱等症状がある方はご来場をお控えください。