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第160回「IR」トピックス要旨


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トピックス詳細

Day1

インターベンショナル・ラジオロジー:器具使用法、原則、手技の概要
 長年にわたりIRは人医療においては治療の柱となっており、この専門技術の注目度は獣医療においても急速に高まっています。IRの目的は超音波、X線、透視撮影といった画像診断技術を用いて、最少侵襲の診断および治療を施すことです。疾患によっては、それらの手技はしばしば人や動物にとって短い入院期間と最小限の合併症を可能とします。さらに、体内のある特定領域へのアクセスが向上することで、以前には治療不可能とみなされたケースに対しても治療オプションの提供が可能となります。この講義では本テーマの導入として獣医療におけるIRの現状を解説します。

下部尿路インターベンション
 この講義では獣医療において発展が目覚ましい、下部尿路疾患の治療に用いられる最少侵襲手技についてお話します。症例を紹介しながら、尿道ステント留置、バルーン拡張術、ガイドワイヤーおよびドレーン留置などの治療オプションについて解説します。

尿管閉塞:ステントおよび皮下尿管バイパス(SUBs)の使用
 尿管閉塞は、一般的ではないものの、早期の治療介入を必要とする命を脅かす手強い疾患です。良性閉塞の最も多い原因は結石ですが、結石由来ではない疾患も定期的に発生します。尿管閉塞を放置すると命を脅かしかねない合併症につながる可能性があります。この疾患に対する完璧な治療法というものは存在しませんが、実施可能な最前線の治療法には、最新の器具(例.ステントやSUB)の使用が近年加わっています。

緊急時や外傷時の画像誘導治療
 IRを実践する臨床家が行う手技の多くは、緊急時にも活用できます。緊急や外傷の症例には治療が困難なものもあるため、すぐに適用できる(多くは最少侵襲的に)革新的な治療法は特に魅力的です。この講義では胸部および腹部における最少侵襲性ドレーン留置、また血管系/非血管系外傷性疾患の新しい治療法に焦点を当ててお話しします。

Day2

良性および悪性の気管狭窄の治療
 獣医療でのIR手技で最も多く報告されているのは気管虚脱治療としてのステント留置であり、複数の研究でステントを用いた治療の有効性が報告されています。この手技は経験を積んだ臨床家が迅速に実施でき、多くの場合、臨床症状を即座に緩和できます。犬猫の気管腫瘍は稀ですが、既存の治療オプションは十分に記載されていません。手術が考慮できない場合、臨床症状を緩和するために気管支鏡下腫瘍減量およびステント留置が考慮できます。この講義は気管狭窄に対する新しい治療法について症例を提示しつつ解説します。

鼻咽頭狭窄:一時的および永続的な治療オプション
 鼻咽頭狭窄は鼻咽頭が狭まることで起こり、閉口時の呼吸困難、鼻汁、くしゃみ、吸気時のスターターといった臨床症状として現れます。内科療法やバルーン拡張術で難治性の症例、または組織が非常に肥厚している症例ではより永続的な治療が必要ですが、そのような症例には鼻咽頭ステント留置が選択肢のひとつになります。この困難な疾患を持つ患者のQOL改善のために、X線透視や鼻鏡ガイド、バルーン、一時的または永久的ステントの利用が検討できます。

消化管のステント留置術
 ステントは管腔構造内に設置することで病気によって引き起こされた狭窄を軽減する装置です。医療におけるステントの使用は一般的で、ステントにより治療される疾患は増加の一途をたどっています。狭窄は、その長さに関係なく消化管に沿ってまたは腸に流入する臓器の管内(膵管および総胆管)に発生します。食道および結腸の閉塞、また一時的および永続的な胆管ステント留置について詳しく解説します。

Day3

門脈体循環シャント(PSS)の治療
 PSSは門脈の正常な血流を変えてしまう異常血管です。一般的に可能であればPSSの減衰を達成することが推奨されます。いくつかの外科的およびIR治療が報告されており、それには部分または完全結紮、PSS周囲へのアメロイド・コンストリクター、セロファンバンドや水圧絞扼器(hydraulic occluders)のような装置の設置、コイル塞栓術などの血管内治療などが含まれます。PSSの外科的およびIR治療の転帰は非常に良好です。これらの治療法について解説します。

動静脈瘻と動静脈奇形:血管内治療
 動静脈瘻や動静脈奇形といった血管異常は非常に稀ですが、かなり難しい診断と治療シナリオを呈します。従来の治療法は大きな外科的切除と再建です。しかしながら近年の獣医療では血管内治療が注目を集めており、これらの先天性疾患に対する最少侵襲でかつ成功率の高い治療オプションとなっています。

高度インターベンショナル・オンコロジー(IO)治療オプション:動脈内治療、塞栓術、アブレーション
 IO(腫瘍IVR)はIRの下位専門領域で、腫瘍の治療の際に実施される最小侵襲治療です。獣医療のIOで現在行われている2つの主要な治療は、悪性閉塞に対するステント留置と動脈内への化学療法剤や塞栓物質の投与といった局所領域治療です。動脈内化学療法、塞栓術、アブレーションは経脈管的もしくは経皮的にアクセスが可能な腫瘍に対して検討され、特に治療法が限られている症例においてさらなる治療オプションを提供することができます。上記の手技について概説し、獣医療におけるそれらの新規治療法を具体例を交えて解説します。
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