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巻頭通信2019年6月号


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平成から令和へ

理事 市川 陽一朗


私が獣医師になったのが昭和63年の4月でした。臨床獣医師の一年目に年号が『昭和から平成』に移ったのをはっきり記憶しています。
卒業して埼玉県の東京近郊の動物病院に勤めました。当時はフィラリア症も多くフィラリア症の摘出術(VCS)の手術もよく行っており、交通事故による骨折症例も頻繁でした。この30年で、症例の内容も大きく変化しました。感染症や寄生虫症の中にはほとんど見なくなったものも多くありますし、逆に新たな感染症や知見も増えました。
また、獣医療の知識、技術、医療機器も格段に進歩しました。欧米の獣医療を追ってきたようでもあり、人の医療を学び独自に進歩した分野もあるように思います。それにしても一般の動物病院にこれほど多くの高度医療機器が普及している国は多くないと思います。専門医制度に関しては様々な意見もあると思いますが、日本の一般的な開業医のレベルは決して低くなく、飼い主にとっては幸せなことの一つかと感じています。
 この30年で、動物の飼い方や、人との関わりも大きく変化しました。以前は屋外で飼育している犬も多く、猫も屋内飼育の方が珍しかったように思います。今、私の開院している千葉県では猫の室内飼育は県の条例で努力目標ですが定められていますが、それ以上に犬や猫は家族の一員として広く認知されてきています。災害時の同行避難に関しても、10年前とは社会の認識も大きく変化しました。同時に動物を飼育していない人にも理解が得られるよう、飼い主にはよりモラルと配慮が求められるようになってきたとも言えると思います。動物が家族の一員と考える人が増えたことは、動物病院にとっては、やり甲斐のあることでもありますが、負う責任も大きくなったため、常に技術と知識の研鑽に努めなければなりません。それでも全ての分野でハイレベルというのは難しく、専門医、認定医、1.5次、2次診療との連携は欠かせないと思います。今後日本全国の地域格差が少なくなることを願っています。
 動物病院の診療の高度化、専門化、多様化が進めばチーム医療として行われるようになり、その中の動物看護師の役割にもより多くのものが求められるようになるのは必然です。そのため、法令遵守と求められる動物医療の環境整備のための動物看護師の国家資格化は必須だと思います。先の2月、超党派の『愛玩動物を対象とした動物看護師の国家資格化を目指す議員連盟』が設立されました。現在犬猫の飼育頭数は2000万頭を超えると推察され、一般社団法人動物看護師統一認定機構の認定動物看護師は2万人を超えています。人と動物の関係が人と生活に与える影響や社会的な意義を考えても、動物看護師の国家資格化の実現を期待しています。ただ、法律が成立しても施行までには時間がありますので、細部を決めるまでは時間がかることと思います。
 さて、6月26日(水)に総会とJAHA総会記念講演が開催されます。タイトルは『輝く組織をつくるー自分が変われば組織も変わるー』、講師は大久保寛司氏(人と経済研究所 所長)です。
平成から令和に代わり、動物病院においてチーム医療がさらに必要とされていく中、経営者やリーダーの方には大変興味深い内容と確信しています。会員の方、JAHAに興味のある方の多くの参加をお待ちしております。

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