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巻頭通信2018年12月号


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Integrity インテグリティー

理事 藤井 康一

最近、大きな企業がデータの改ざんそして隠蔽、また政治の世界でも忖度、口利き、さらには芸能界でも飲酒トラブル、麻薬、不倫といった話題が多くなっていますが、これは世の中にこういったウソやゴマカシが多くなったのではないと私は思っています。日本は高度成長を遂げて、さらに世界に進出していきました。そして考え方も世界基準になってきたため、それまで許されていた行為がゆるされない時代になってきたのだと思います。反対にこういった信頼を失う行為を絶対にしない企業や団体そして動物病院がこれからの時代は必須であり、生き残れる企業であると言われています。
今回私が書きたいと思ったことは私たちの経営する動物病院や会社にはとても重要と感じる理念もしくは考え方の一つであるIntegrityインテグリティーという言葉についてです。インテグリティーとは、「清廉潔白の精神」などとも日本語で訳されますが、日本語には正確な訳はないと思います。私個人としては「誰も見ていないところでも正しいことをする。」と言うことだと理解しています。昔からの言葉を使うなら「お天道様は見ている」という言葉の意味に通ずる言葉だと思います。しかしやはり人間ですから、深夜、車の通らない赤信号は渡ってしまったり、コンビニエンスストアでお手洗いを使って汚してしまっても、綺麗に掃除しなかったり。人は他人に見られていないと少しだけずるをしてしまうことも多いと思います。
最近ではコンプライアンス法令遵守という言葉を使うことは多くなっていますが、インテグリティーはそれより遙かに上級のことを言っていると思います。コンプライアンスは簡単に言うと法的順守ですが、インテグリティーは法律で規制されていないことでも道徳的に正しいと思ったことをすると言うことです。当会では2018年にコンプライアンスについてのアンケートをお願いしました。多くの病院がコンプライアンスを守りどんどん前進している印象を持ちました。いうなれば動物病院もコンプライアンスを順守することでやっと企業の仲間入りをし、社会に通用する様になってきていると感じます。この様にコンプライアンスを守って仕事をすることは既に守っている他の業種の企業とも同じ土俵で戦っているということになるのです。逆にコンプライアンスを守らずに営業をしている企業は土俵の上にあがっていないので、いくら順調で流行っていても社会的には不十分であるため認められるレベルに達していないということにもなりかねません。
大企業が改ざん、隠蔽していることが発覚すると企業の価値はもちろん、会社としての存続も危うくなってしまいます。また企業のみならず上に立つ経営者や代表者、公人や芸能人は一個人であっても飲酒で問題を起こす、不倫、セクハラ、パワハラを起こすなどでも信用や価値が低下して失墜し家族そして友達を悲しませる結果になります。古い時代には許されてごまかせていたことも、現在は違います。こういう時代の流れと社会の意識の変化を企業や動物病院の経営者は見逃してはいけないことです。時代遅れになることで、社会から置いてきぼりになり企業として認められないという状況になってしまうかもしれません。
では実際に動物病院ではどうでしょうか。一つの企業として扱われるためにはまずコンプライアンスを守ることはとても重要です。社会保険制度、最低賃金の問題、放射線取扱い、さらにはエチレンオキシドなどの特定化学物質の取り扱いなど比較的当会では以前から強く導入を啓蒙している部分です。さらには動物看護師に法的に認められていない処置をやらせることも同様です。こういった行為は表題のインテグリティーに反します。うちは地方の動物病院だからとか、人手が足りないからというのは理由になりません。こういった行為をすることは現在では企業としてはまだ土俵の上にあがっていないということになりかねません。たとえ一時的に病院が順調であっても優良企業とは認められないでしょう。
まずは土俵にあがることです。動物病院を経営し従業員を雇用するということはスタッフの人生を担っているということです。知らなかったでは済まされないこともありますので、企業のトップは常にインテグリティーを大切に経営していただきたいと思います。個々の院長先生および経営者がこのような努力をすることで今後の獣医師の地位向上に役立つと思います。当会はこういったコンプライアンスにかかわることをしっかりと発信し、動物病院が一流の企業の仲間入りをしていけるための動物病院づくりを応援出来たらと願っております。

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